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ポール・ポースト/山形浩生/バジリコ社

学生向けの経済学の教科書。教科書だけあって、数ページ読み進むとたちまち睡魔が襲って来るという意味では、良い睡眠導入剤でした。
 
過去の戦争を経済学的な面から解析し、テロや民族紛争、大量破壊兵器の拡散について新しい見識を読ませてくれる…ことを期待したんですが、全くそんなことはありませんでした。とにかくまぁ、分厚いのに軽いのは紙の質だけではないと重います。
 
まず、参考図表が小さく、ものすごく見づらい。正直、読み取りを拒否しているんじゃないかと思うくらい見づらい。また本文についても、訳文の所為かどうかわかりませんが、よく言えば率直、悪く言うと乱雑な、イメージを持ちました。どうもこう、教科書・講義にしては権威がないというか、論文にしては乱暴というか、一般書としては内容が平易でないというか。

なにより気になったのは、逆接語が全てでもという言葉であったこと。口語的な雰囲気を出すためなのかどうかは不明ですが、はっきり言って稚拙な印象しか受けないんですよ。

まぁ、訳の質自体についてあれこれいえるほど英語も日本語もわかっちゃいないんですが、きっとこの訳者自身の著作や他の翻訳書には手は出さないでしょう。


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【2008/05/11 12:19】 | 歴史・人文
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