監督 アレクサンドル・ソクーロフ/主演 イッセー尾形

この映画はドキュメンタリーあるいはノンフィクションではありえません。かといって完全なフィクションとも言いがたい…結局は監督の幻想なの?

つい最近まで気づかなかったんですけど「エルミタージュ幻想」と同じ監督なんですね(我ながら、よく見に行ったと思う)。なるほど映像を見て音楽を聞くと、同じ監督なのだなぁと実感できます。そして紛れも無くロシア製…なにしろ確実に睡魔が襲ってきます…。

イッセー尾形は、さすがでした。

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監督は、史実資料についてまったく入手していないか、参考にしてなかったかの様です。いくら「芸術映画なんだ」と強調しても、キーとなる事件や出来事について間違っているのでは、どうしようもない。

管理人がちょっと思っただけでもいくつか。

御前会議のシーン…おそらく終戦の聖断だと思うのですが、ここは全くのデタラメです。
昭和天皇が御前会議において明治天皇御製の句を詠まれたのは、「真珠湾攻撃の前」です。戦争ではなく和平交渉を優先させるべきとの意見表明だったとされていますが…史実では、鈴木首相が重ねて聖断を求め、それに応じた昭和天皇がポツダム宣言受諾を指示しています。

また、マッカーサーとの会見について公式資料は残ってないはずですが、自身を犠牲にしても国民を救いたい(大意)という戦後日本の行方を決める重要なセリフというかシーンが無い。
いわゆる「人間宣言」は詔書であり、録音~放送はされていない筈。玉音放送と混同しているようだが、玉音放送の録音技師は自決などしていない。その他、宮中のしきたりや防空壕などなど…

とにかくねぇ、なかったこと、言ってもいないことを持ち出して人間性がどうこう言われても、困るんだよね。そういう捏造をしていると、コイツ本当は某国国民なのかとか、言いたくなっちゃうんですけどね。


題材と時期と映画ファンの期待からか、スクリーン数を増やしているにもかかわらず、見た回もその次も満席状態。こうなることを予想できていたらとは思うのだけど、大手の採算ラインに乗りにくい映画であることは間違いないし、バカウヨやエセウヨが街宣車に乗ってやってきちゃうかもと思えば、二の足を踏むのもしょうがないか。


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【2006/08/18 00:55】 | 映画・テレビなど
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遠藤寛子/ちくま学芸文庫

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書店で実物を見かけ、なんとなく気になったので購入。
江戸時代に出版された同名の本を元に、小中学生向けに執筆したとか。昔々の少女小説の匂いを持っている所為か、さほど気にならず読了しました。
和算の流派の違いについての批判などが、可笑しかったり。

ちなみに復刊ドットコム謹製です(元本は岩崎書店)。

惜しむらくは後書等で、本文内に出てくる問題の数学的回答や解説が欲しかったですが、まぁ「もつれっ話」じゃないからいいのか。

【2006/08/17 23:42】 | ライトノベルス
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もともと映画には全く期待していなかったので、見てもいないし今後とも見る気はありません(嘆息)。


下記メッセージは某所にて知りました。


http://www.ursulakleguin.com/GedoSenkiResponse.html(英語です)

【2006/08/15 13:21】 | 剣と魔法
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ロイス・マクマスター・ビジョルド/小木曽 絢子/創元SF文庫

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長すぎる気が。
それに、ちょっと違う気がします。何がどうなのかは、読んだ本人も判っていないんですけど。
まぁ、戦争の無い良い時代になった(というか頑張った)というべきなのかも。

違和感の最たるものは、「シリーズの転換点」なのに、単にちょっと軌道を切り替えた程度の印象しか持ち得なかったこと。なんつうか、問題が矮小化しちゃってるような気がするんですよね。
そりゃ前半で茫然自失だったところから、後半マイルズらしく解決しちゃうあたりはよろしいんですが、帝国を揺るがすような陰謀などではなく、犯人がしごく役人的な小悪人だということで、ミステリ的な部分も興ざめだったし、皇帝の結婚話もただの背景だったし(新皇后も案外影が薄い、つかまぁ、まわりのレディたちが濃すぎるのかもだが)。


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【2006/08/14 14:00】 | SF
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監督 ポール・グリモー(シネマ・アンジェリカ)

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ろくに地図も調べず(どなたかのblogだかで、マークシティを出て左に回りこむ、と書いてあったのが大いに役立ちました。本当に左へ左へと曲がると地下の映画館への入口がありました)、時間ぎりぎりで飛び込んだのですが、ほぼ満席状態。
 
ほぼ満席は良いのですが、併映の短編(避雷針泥棒)が始まっても人の出入りが有ったのには閉口。そりゃ、本編じゃないけど。 
 
 
絵的にも技術的にも、演出や脚本にしても、随分と前の作品なので差し引かないといけません。まぁ、昔ならばセンセーショナルな評価を受けたことでしょうが、現在においては古典教養作品という感じがします…むろん個人的なものですけど(ただし実際に作品を作る立場となればまた別でしょう…プロとアマの視点は違うものです)。
 
率直なところ、いわゆるジブリ作品(「カリオストロの城」やその他の作品)が多大な影響を受けているのが良くわかります。というか 「カリオストロ~」って、オマージュというよりも、いろんなアイデアをそのまま使ってるんじゃないか的な…なるほど当時(から、つい最近に至るまで)あれこれと批判があったのもうなずけなくはないですねぇ(ただし当時見ることができてたのは「やぶにらみの暴君」なので、そこは注意しないと)。

確かにこちらにくらべればあちらは、ぬるいんですが…しかし、一番問題なのは、偉そうに批評・非難していたマニア(連中)かも。というのは、連中は自分(たち)は知ってるけど、他人(初心者など)は知らない作品について細かく説明することもなく、ただひたすら優越感をもって他人を卑下していたと、記憶しているので…いやまったく…。


もっともこういった傾向は、アニメヲタクに限ったことではなく、半世紀前くらいの艦船マニアにも有った様なので、これはもう「ヲタクという病気」の一症例に過ぎないのかもしれません。


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【2006/08/12 23:46】 | 映画・テレビなど
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横浜美術館(7/15~9/20)

とにもかくにも松井冬子というわけで、横浜まで。
初見の作品が殆どなので、非常に興味深く見ていたんですが、ちょっと作品数が少なくて残念でした。

展示作品は、「狂気の種類」ということでしたが…たとえば、「世界中の子と友達になれる」(なぜか同名の作品がふたつあって、関連している様な、いない様な)など、「この疾患を治癒させるために破壊する」の両脇に配置すると、右手側のほうは、尚更に狂気がにじみ出ている気が…いや手足の先の汚れとかですね。

個人的には入り口にあった「短時間の強力な蘇生術を行うについてとくに必要とされるもの」(長い…いや、このタイトルのつけ方というのも、ちょっと興味があります)が印象的でした。最初は何かの花だと思ったんですけどね。

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あと、意外に(失礼)興味深かったのが 小瀬村真美氏の作品。鏡やガラスを使ったこういう表現方法と、その内容が綺麗でした。
 
構造上の問題なのかどうかは判りませんが、松井冬子氏の作品を鑑賞していると、他の部屋の照明や部屋入口の向こう側の様子がガラスに映ってしまって、ちょっと鑑賞するのには邪魔な感じでした。角度を変えれば、なんとか気にしない程度にはなるんですけど…他の作品とはかなり傾向が異なる以上(小瀬村氏には近いかもしれない)、その辺の配慮もほしかったかな、というのが評価としては厳しい所以です。

むろん作品本体については◎です。


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【2006/08/12 23:05】 | 展示会・演劇など
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畠中 恵/新潮文庫

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ちょっと気にはなってたものの、どうにも食指が動かなくってそのままになってたのが、某所で名前を見かけたのを機に入手。危惧してた様なことはなく、案外すいすいと気持ちよく読めましたし、次作以降も読んでみようかな、という気持ちになりました。妖怪の話は夏向きですしね。
 
 
でも、なるほど「ファンタジーノベル大賞優秀賞」で、大賞じゃないですねぇ。

【2006/08/12 22:44】 | ミステリー
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那州雪絵/新書館

なにげなくスキルがあがっているような…良いんですか?

もう一人の「魔法使いの娘」の話が今巻のメインかも。まぁ、示唆するシーンも無きにしも非ずでしたが、こういう具合だったとはね。

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それはともかく、こんなに絵が下手だったかなと、首をかしげる箇所が多数ありました。うーむ。


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【2006/08/05 14:05】 | コミックス
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稲垣理一郎+村田雄介/ジャンプコミックス

メールのやり取りとか。

神龍寺戦開始…うーん、きびしいなぁ

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【2006/08/05 13:58】 | コミックス
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松井優征/ジャンプコミックス

Xは、すでに怪人というより、もはや「妖」なのでは。
普通じゃないって度合いを遥かに凌駕してるし…

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【2006/08/05 13:50】 | コミックス
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綾辻行人・佐々木倫子/小学館

謎解きには、正直納得いかないですねぇ…なにしろ犯人の動機とリンクしてない気がします。

しかも連続殺人だというのに、あんな脳天気な振る舞いを…鉄道ヲタクって、そんなに反社会的かつ非常識な連中ばかりなんですね?

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【2006/08/05 13:42】 | コミックス
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