クルツィオ・マラパルテ/手塚和彰、鈴木 純/中公選書

結構前に別の本の中で引用されていたのを見て以来、探してはみたものの絶版で古本すらなかなか手に入らず、あきらめていたところに新訳での再登場。名著は滅びずってところでしょうか。

思っていたのとはちょっと違っていましたが、なかなかに読み応えが在りました。本来なら、政治学などで読ませるべき著作と思いますが、どうして絶版になっていたのやら。そういう系統って、ヒトラーやムッソリーニを批判することが好きそうな人達が多いイメージがあるんですが、やはりスターリンに対する評価が、いけないのかもしれません。

「かつてソヴィエト革命の礼賛者となり(略)中国の礼賛者となり(略)北朝鮮に範を見出し(略)「慰安婦問題」等を持ち出して日本の戦争責任の論究者に変わる。かくなる変幻自在の姿を見せた日本の左派は、いま言説に説得力を失いつつあるようだ」…訳者あとがきより

いや、お優しいことで。


なにせ「左派」などというものはとっくの昔にほぼ消滅し、「左翼」はもちろん「サヨク」ですらなく「パヨク」ですからねぇ。

【2017/04/15 16:51】 | 歴史・人文
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塩野七生/新潮社

民主制が容易に衆愚制に堕ちる恐ろしさよ。

自業自得な面もあるんですが、なかなか教訓として生かせないのも、また人間なんですかねぇ…

【2017/03/18 19:58】 | 歴史・人文
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百田 尚樹/新潮社

これが百年前の作品なら、あるいは百年後ならばディストピア小説として評価されてるのかもですが、現代においては、直裁すぎて風刺というよりプロパガンダなのかも。まぁ、現実になりかけたというか今でも現実になりそうなんですけどね…。

ちなみに、最終数ページを読めば、全て事足りる安心設計です(嘘)。元ネタとか探すと面白いのかもですが、やはり百年後の読者のために注記は必要かも知れません。

【2016/06/19 19:31】 | 歴史・人文
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塩野七生/新潮社

ローマ以前の世界。ヨーロッパ文明の基礎となった世界を描くのは、著者にとって当然の選択だったんですね。
それにしてもテミストクレスの凄さは、よくわかりました。
あとスパルタの原理主義者(理想主義者と言い換えても良いような)の怖さは、現代にも通じるかと。
特定の思想信条に従わない者を、原理主義者が弾圧できるシステムは危険過ぎます…あるいは異端審問なのかと思ったり。
これは遠い昔の遙か彼方の世界の話では無く、つい最近制定されてしまった条例にも当てはまるような気がするんですが。


しかし、低年齢の読者層を意識しているのか、何というかこう、語彙の選択に違和感を覚えることが度々ありました。
それだけでなく所々首をかしげたくなるような(内容では無く)、表現・表記がそこかしこに見られるんですが、これは読む側の問題なりや否や。うーむ。

【2016/01/24 22:00】 | 歴史・人文
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赤瀬達三/ちくま新書

駅舎や案内表示についての、総合デザインの話。

いやまぁ、内容は興味深いんですけど、どうもこう、お偉いデザイナー様の御高説を賜りまして云々かんぬん という感が否めない。これは、第三者ではなく、ご本人が書いてしまったからなんでしょうねぇ。しかも今時、欧米のデザインは優れているのに日本はダメ的な話を持ってこられても。第一、駅の構造なぞ、そうそう変更できないんですが、お金をこのデザイナー様が出してくれるのかとか、とかとか。

おかげで読み終わるのに異様に時間がかかりました。そしてすぐに某古書店へ。

【2015/04/26 17:53】 | 歴史・人文
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ベン・マッキンタイアー/中央公論新社

ダブルクロスシステムについては、そこそこ知られているとは思いますが、この本の場合は、スパイ個人についての詳細が目新しいかも。

気楽に読めて面白かったんですが、やはり英国の自慢的な面もあるかなとか思ったり。

【2013/12/28 23:25】 | 歴史・人文
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ヴィトルト・リプチンスキ/春日井 晶子/ハヤカワ文庫NF

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最高の発明かどうかはともかく、楽しく気軽に読める技術史でした

【2010/09/25 17:39】 | 歴史・人文
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塩野七生/新潮文庫

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キリスト教(中世)に飲み込まれる「ローマ文明(古代)」。
そして東西分裂へ…

【2010/09/19 22:35】 | 歴史・人文
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フェリシア・ミラー・フランク/大串 尚代/東洋書林

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斯界独特の用語(たぶん)についていけなくてよろよろと読了。挫折寸前でした。

題名から期待していたものとはかなり違い、各種テキスト(小説や戯曲)などの引用ではなく、それらを元にした評論についての論文についての考察と言った具合で、しかもそれらを読んでいることが前提という印象…文芸関係の論文ってのは、こういうものなんでしょうかねぇ…確かに立派な御本ではありますが、とても理解できないということで、売却と相成りました。

【2010/06/26 18:08】 | 歴史・人文
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塚本 哲也/文藝春秋

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読了後、即売却。衝動買いは失敗の元ですね。せめて最初の数頁でも読んでからにすれば、こんな失敗はしなかったのに…

悪文に何度も挫折しかかりながら読了しましたが、この人、本当に新聞記者なのかと思う程に酷いですね…奥付みるとM新聞なんで、ああやっぱり、という気もしますけど。それに、文藝春秋社とも思えない様な誤植が何ヶ所も、ありました…こういうのは(単純なだけに)イライラしますね。

似たようなエピソードを何度も垂れ流したり、突然不要としか思えない個人的エピソードが出てきたり(欧州帰りですか、そうですか、自慢なんですね)、どうして読売で絶賛されていたのか全く理解できません。


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【2010/03/22 17:31】 | 歴史・人文
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